六甲アンテナ
日常からつくるインクルーシブな職場

役割でつながるフラットな現場
印刷業で働く私たちの職場には、聴覚障害、車いすユーザーなど、さまざまな障害のある人と健常者がともに働いています。多様な人たちが集まると、「コミュニケーションが大変そう」「気を遣いそう」と感じる人もいるかもしれません。最近ではアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)※という言葉も聞きますね。
実際の現場では、障害の有無やジェンダーを意識せず、目の前の仕事にみんなで向き合っています。全体会議などは、会議室で行いますが、現場レベルのちょっとした打ち合わせなら、必要なメンバーがその場で集まり、議論してすぐ業務に戻る。写真はそんな何気ない打ち合わせのひとコマです。
立っている人は自然と目線の高さを合わせ、聴覚障害のある人には手話や口元が見える位置で話すなど、小さな気遣いが、心地よいいつもの風景になっています。
積み重ねが職場をインクルーシブに
働きやすさは制度や設備だけではつくれません。もちろん、段差のない導線や広いスペースは大切ですが、それ以上に大事なのは、日々の小さな行動の積み重ねではないでしょうか。相手の状況に合わせた声かけや、情報の伝え方のひと工夫。そんな一つひとつが、結果として「誰もが居心地のいい職場」につながっています。
「こうあるべき」というルールより、まずは目の前の相手と向き合うこと。そんな日常の積み重ねこそが、特別ではない、当たり前の「インクルーシブ」な職場をつくっていく。そんな職場をこれからも大切にしていきたいと思っています。
※アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)とは、自分では気づいていない“無意識の偏見”や“思い込み”のことです。誰にでも生じる自然な感情であり、決して悪いものではありません。気づくことが、より良い関わりの第一歩になります。