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六甲アンテナ

大阪万博2025が開幕!~車椅子ユーザーが見る!大阪メトロ「夢州駅」の最新バリアフリー設備を探訪~【オールジェンダートイレ編】

EXPO 2025 大阪・関西万博がついに4月13日に開幕しました。これからの半年間、未来を感じるわくわくの体験と驚きが待っていることでしょう。開幕前に万博会場の最寄り駅である大阪メトロ 中央線 夢州駅を車椅子ユーザーの私が訪れました。今回は進化したアクセシビリティを【オールジェンダートイレ編】と【駅構内設備編】の2回に分けてご紹介します。

 

【駅構内設備編】はコチラです。

 

オールジェンダートイレで多機能トイレと分離

 

 

ホームからエレベーターでコンコースへ上がると奥にトイレがあって、壁の大型ディスプレイにはトイレの利用状況がリアルタイム表示されていました。これは空港のフライト情報をひと目で確認できるようなイメージで、わかりやすかったです。

 

 

トイレは奥から、女性•男性•オールジェンダー•多機能と分かれていて、オールジェンダートイレのみの利用状況の表示もありました。

 

オールジェンダートイレの写真は、車椅子の私は狭くて撮影ができなかったのですが、押し戸になっていました。オストメイト付きやベビーチェア、ベビーシート付き、そして便座のみのシンプルなの個室もあって、用途に合わせてチョイスできます。

 

これは以前から多目的トイレに、複数の機能が集中しすぎて、対象者の幅が広く、実際に使いたい人が待たされて使えないという問題がありました。それを改善するための機能分散が社会課題となっていましたが、この夢洲駅のオールジェンダートイレで新たな形となり、多様なニーズに対応できるようになったのではないでしょうか。これから利用者が増えていく中で、また様々な声を汲み取って、快適でストレスの少ないトイレになればいいですね。

 

 

多機能トイレは、2つ設置されていました。オストメイトはもちろんですが、ユニバーサルシート(介助用ベッド)も付いていました。これが従来の多機能トイレだと、ベビシートになっていることが多く、大人は使えませんでした。介助者付きでないと排泄ができない車椅子ユーザーの方もいるので、ユニバーサルシート付きは心強いです。こういった点も機能分散のひとつですね。

 

足元にご注意を・・・

 

 

多機能トイレの撮影中に人をよけるため壁側へ移動した際に、溝があることに気つかず、うっかり車椅子の片輪がはまってしまいました。幸い周囲の方々に助けていただいたお陰で溝から脱出できました。助けていただいたみなさま、本当にありがとうございました。この体験を共有することで、駅を訪れる際には、同じような状況に遭わないよう、足元には十分に注意していただけたらと願っています。

 

次の【駅構内設備編】では、フルフラットになって、車椅子でもスムーズに乗り降りができるプラットフォームや、顔認証改札機など、最新の構内設備を紹介しますので、あわせてお読みくださいね!

 

【駅構内設備編】はコチラです。