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六甲アンテナ

車いすユーザー「あるある」10選 <後編>~こんなことを感じてた!共感できる?~

今回は<前編>に続いて、車いすユーザーあるあるの<後編>をお届けしますね。

<<前編はコチラから>>

 

⑥エレベーターは親切心がアダになりがち

 

エレベーター乗降の時、車いすの姿を見ると、みなさん親切なので、扉が閉まらないように、とっさに手で押さえてくれることが度々あります。とてもありがたいですが、車いすの幅があるので、逆にその手と体にぶつかってしまうんです。サポートするつもりが、車いすが当たっては、元も子もない状態に・・・

 

お気持ちはしっかり伝わっていますので、この場合は、ボタンを押していただけるとありがたいです。

 

⑦コンサートのスタンディングは見えなくなりがち

最近は車いすスペースがある会場も多いです。前方の見やすい位置なら大丈夫ですが、たまに「何故ココに?」と首をひねるような、奥まった位置に設けられている会場もあるんです。

 

設備の都合上致し方ないなど、きっと諸事情があるんでしょうね。そのような時は、車いすの目の前には、総立ちしたお客さんの腰から上がズラーッと並んだ光景をひたすら見つめる時間が訪れちゃいます。

 

そうなったら、「推しと同じ空気を吸えているだけでも充分!」と自分に言い聞かせます。笑

 

⑧身障者駐車スペースが埋まってると帰りがち

身障者用の駐車スペースは、1店舗につき数が少ないので、先に駐車していることが多々あります。少し待っても戻ってこない時は、諦めて帰ることもしばしばあるんです。

 

そして、不適正利用を疑うムカムカした感情を抑えて、その場で待っていると、意外にもちゃんと車いすユーザーの方が戻ってきたり。そんな時は、知らない車いすユーザー同士で、会釈しあったり、そんな文化?があったりします。

 

⑨映画館は最前列で首痛めがち

みなさんは映画館で座る位置の基準ってありますか?それぞれに好みがあって選ぶ自由がありますよね。

 

車いすユーザー…特に私のように全く歩くことのできない車いすユーザーは、映画館の決められた車いすゾーンに、車いすのまま座るしか選択肢がありません。小さな映画館は、最前列に設けられているケースが多いです。その場合、スクリーンが近すぎて、上映時間中ずっと首を真上に向けておく必要があり、見終わったあとの疲労感がハンパないです。笑

 

⑩満員電車は顔と背中が挨拶しがち

できるだけ満員電車は避けていますが、通院などで満員電車に乗らなくてはいけないことがあります。その時車いすでは顔の位置が、健常の方の腰の辺りになちゃいます。視界がスーツの裾で埋め尽くされ真っ暗になって、「密」すぎて息がしにくいこともあって大変です。笑

 

満員電車の車内では、車いすはスペースを取るので邪魔モノ扱いにされがち。駅に着く度に、「もっと詰めれるやろ!」と怒号が飛び交うこともしばしば。それでも、「車いすの方がいるのでこれ以上奥に詰めれません」と言って助けてくださる方もいらっしゃって、その優しさに何度となく救われました。

 

さいごに

私個人が感じる車いすユーザーあるある。いかがでしたでしょうか。車いすユーザーの方は共感していただけたでしょうか?そして健常の方には車いすユーザーの感じている感覚を想像してもらえたらと思っています。

 

「知らない」ことで起きる誤解や偏見もあると思います。私たち障がいを持つ側も「わかってもらえない」と諦めるのではなく、積極的に声を上げて、お互いが補い合って誰もが暮らしやすい社会へと繋がればうれしいです。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。