六甲アンテナ
【車いすユーザー用設備編 ②】車いすにとって働きやすい環境と時差出勤に対応 ~障がいによるバリアを解消するためのサポート~
車いすユーザーが快適に仕事をするために、環境を整えておくことはたくさんあります。以下に挙げました項目は一般的に職場で整備が必要とされる環境になります。
・ドアの開閉
・デスクと周辺機器の高さ
・通路の幅
・段差解消のためのスロープやエレベーター
・バリアフリートイレ
など・・・
車いすユーザーが働く上で気になる環境にあげられることでエレベーター問題がありますよね。その点ではYKK六甲は平屋建てなので、階段ははじめから無いので心配はありません。また、ドアの開閉も主に自動ドアを採用していたり、通路は車いすが2台横に並んで歩ける広々な幅を確保しています。
その様子はバリアフリートイレと合わせて前回の【車いすユーザー用設備編 ①】バリアフリーで快適ワーク! ~誰もが活躍できる職場づくり~ で紹介していますので、ぜひご覧になってくださいね。
働きやすい環境づくり
デスクは上の写真のように車いすユーザーと健常者の双方がスムーズに使用できるように合わせています。周辺機器も車いすユーザー用に低い機器も用意しています。また社内の通路は段差がまったくありませんので、気を使わずに社内を移動できます。
マイカー通勤と時差出勤に対応
車いすユーザーが働くためにまずネックになることは、通勤手段だと思います。毎朝 公共交通機関の混雑したラッシュの中を、車いすで通勤するのはかなりハードルが高いので、車いす社員は車通勤が認められています。雨の日も駐車場には屋根が付いていますので、駐車場から社内へも雨に濡れることなく安全に移動できます。
車いすユーザーになったきっかけは、疾患や事故など人によってさまざまです。健常の方と比べて体力が消耗しやすく、下半身が麻痺している場合、体温調節ができづらいなどの症状があることが多く、行動するのに時間がかかることがあります。そのためYKK六甲ではその人の体調や生活環境に合わせて時差出勤を導入していて、通常は8:30~17:00の勤務ですが、1時間ずらして9:30~18:00という勤務形態で働くことも可能です。
多様な働き方でさまざまなバリアを解消
YKK六甲では快適に働くために、社員一人ひとりの意見を反映した職場づくりに取り組んでいます。障がいを持った本人から「ここはこう改善して欲しい」という声があれば耳を傾け具現化し、理想の環境に近づける努力を惜しみません。それはただ自分だけの働きやすさを前提にするのではなく、”誰もが働きやすい環境”が最優先に考られています。協調性を持った視点に立つことで、能動的に行動することができ、良いチームワークにも繋がります。
また職場のバリアフリー化はもちろんですが、多様な働き方として、マイカー通勤や時差出勤、時短勤務、在宅勤務など、さまざまな選択肢を用意しています。障がいがあって働くためには、物理的なバリアを解消するだけですべてを解決することはできません。多様な働き方を可能にするために、一人ひとりに寄り添い、障がい特性に配慮して柔軟な勤務体制にも対応しています。
そのためには、まず障がい者自身が自分と向き合って、自分のできる範囲を見つめ直すことが必要になってくると思います。その上で働き方を選び、自分のペースに合った環境で働くことができるYKK六甲なので、自然に定着率の高い職場になっています。(定着率は「数字で見るYKK六甲」参考)
次の六甲アンテナでは、食堂やその他の設備について紹介していきますので、また覗いてみてくださいね。