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六甲アンテナ

【降り方編】「車いす」から「車」にどうやって移動するの?~身障者用の駐車スペースが広いワケ~

みなさんは車いすユーザー自身が車を運転する場合、どうやって乗り降りしているのか知っていますか?

そして、なぜ身障者用の駐車スペースは通常と比べて幅が広いのでしょうか?まだ認知度が低いと思いますので、車通勤している車いすユーザー社員の乗り降りの方法と共に紹介したいと思います。前回の【乗り方編】続いて今回は、【降り方編】です。

 

車の乗り降りは車種や障がいの程度によって多種多様な方法がありますので、一例として参考にしてくださいね。

 

「車」から「車いす」を降ろす

① 運転席側のドアを全開にします。

 身障者用駐車場の幅が広いのはこれも理由の

 1つです。そして、運転席の背もたれを後ろに

 倒して、車いすが通るスペースを確保します。

②シートに寝転がり、助手席の後部座席にある

 車いすのフレームを持ち、

 お腹の上に引き寄せます。

③フレームを持ち直しながら

 車いすを車外に降ろします。

 

車いすを降ろしたら次に「車」から「車いす」に本人が移る

④折りたたまれた車いすの座面を押し広げて、

 ブレーキをかけます。

⑤足を降ろした後、車いすのフレームを

 しっかり持って、重心を移しながら

 腰を車いすの方へ移動させていきます。

⑥車いすに完全に乗り移ったら

 移乗が完了です!

 

車いすユーザーの「乗降」には時間が掛かることを知ってほしい

前回の【乗り方編】から今回の【降り方編】をお届けしました。車いすユーザーの車への乗降は、人によって違いますが、20分くらいかかることもあります。このように健常の方には何気ない動作でも、車いすユーザーにとっては時間のかかる動作だということがわかってもらえましたでしょうか。

 

「心のバリアフリー」はまず知ってもらうことからはじまると思います。そこから優しさの連鎖が起きて、「必要な人」「必要なとき」困らないように、身障者用の駐車スペースの適正利用が広がることを願っています。

 

YKK六甲では身支度に時間の掛かる車いすユーザーは、時差出勤や在宅ワークが導入されており、個人が自由に選択できる仕組みで、障がいに配慮のある職場です。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。