六甲アンテナ
【在宅勤務シリーズ♯1】通勤から在宅へ 〜私のワークスタイルの変革〜

私が在宅勤務になったのは、2016年でした。在宅勤務も最近では、育児や介護などの事情に応じて、フルリモートから、週数回の出社を組み合わせた「ハイブリッド型」が主流になってきましたね。
今回は車いすユーザーの私が、車通勤ができなくなり、在宅勤務になった実体験を気持ちの変化とともに、3回シリーズでお届けします。私の経験が、これからの働き方の選択肢を広げていく際に役立ててもらえたらうれしいです。
「もう無理かも・・・」から始まった新しい働き方
仕事は好き。でも通勤する体力はギリギリで、体調不良で休みが続き、会社に迷惑をかける日が続いていました。私は進行性の脊髄の疾患なので、限界がくることはわかっていましたが、実際にその日が近づくと、“まだ働ける” と “もう辞めるしかない”のジレンマがぐるぐると巡っていました。
とはいえ、徐々に車通勤での乗り降りが負担になり※、「現実的に仕事を続けられない…」そう思っていた矢先、相談を重ねる中で上司から「“在宅”という手があるんじゃないか?」と声をかけてもらいました。
「在宅勤務」の形態は元々六甲にもありましたが、コロナより前なので、世の中的にもまだ在宅勤務はめずらしく、シンプルに私がやっていけるのか、不安でした。そんな思いがけない提案に驚きながらも、心の奥ではホッとしたのを今でも覚えています。
退職か継続か、の二択から、“働き方を変える”ことで仕事を続けられる。働くことを諦めるのではなく、環境を見直す第三の選択肢を示してもらえたことに感謝しています。
※車いすユーザーがどのように車へ移乗しているかについては、別のブログで写真付きで紹介しています。コチラからどうぞ → 車いすから車への乗り方編 車から車いすへの降り方編 |
家=仕事場になった日常のリアル
在宅勤務が始まると、毎朝の通勤がなくなり、時間にも余裕がうまれました。家で仕事ができるという安心感はとても大きかったです。ただ一方で、「家=仕事場」になることで不安要素も出てきました。
①出かける機会が減り体力低下
②仕事とプライベートの境界線があいまいでオン/オフの切り替えがしづらい
③社内の動きの見えづらさやコミュニケーション不足
④休憩のタイミングが不規則になるなど時間管理の難しさ
⑤家族の気配や生活音が気になり集中できる環境づくりの難しさ
実際最初のうちは、仕事とプライベートの境界があいまいで、気持ちの切り替えがうまくできない日もあって、思うように働けず焦りを感じることも・・・。テレワークの経験のある方なら似たような思いをされているのかもしれませんね。
そこで、単純なことですが、毎朝「今日の目標」を立てることにしました。例えば、「午前中に資料を完成させる」「午後はミーティングの準備をする」など、小さな目標でもいい。それを紙に書いて目に見える場所に置くことで、気持ちが切り替えやすくなりました。
在宅勤務の始まりは戸惑いもありましたが、小さな試行錯誤を繰り返しながら、少しずつ働くリズムを整えていきました。
次回#2では、「通勤」と「在宅」の時間の使い方の違いを通じて、「自分らしい働き方」の過程をお届けしますので、ぜひご覧ください!
#2はチラからどうぞ→【在宅勤務シリーズ#2】自分らしい働き方