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六甲アンテナ

【体験談】好きなものがつなげた「心のバリアフリー」

車いすで街を移動していると、「困っているのかな?声をかけていいのかな?」という遠慮を、相手の視線から感じることがあります。私自身、中途障害者なので、その気持ち、よくわかります。以前は私も、街で車いすユーザーの方を見かけても、同じように声をかけるタイミングがつかめなかった一人だったからです。

 

今回はそんな距離感を少しだけ縮めるきっかけになった、日常の中にある「心のバリアフリー」につながる小さな出来事をお話したいと思います。

 

思いがけず心をつないだ架け橋

 

ある日、車いすの背もたれに「小さな相棒」を迎えました。関西の某縦じまユニフォームのチームマスコットを、気まぐれでちょこんとつけてみたのです。すると、直後からおどろくような変化が起きました。

 

「昨日の試合、惜しかったですね!」

 

病院の待合室では看護師さんがそう声をかけてくれたり、街でも、「私もファンなんです!」と、笑顔で声をかけてくださる方が増えました。

 

この「小さな相棒」を背もたれにつけてから、こうした光景が日常になりました。会話のきっかけが「車いす」という背景ではなく「共通の好き」に自然と変わっていったのです。

 

「心のバリアフリー」は意外なところから

 

 

そんなやり取りが続くうちに、ふと気づいたことがありました。

 

「共通の好きなもの」があれば、「障害」というフィルターが自然とはずれ、フラットな空気になる。「介助する側・される側」という立場ではないつながりこそが、「心のバリアフリー」のひとつではないでしょうか。

 

もちろん、これは一つのきっかけで、関西ならではの「縦じま愛」や 特有のノリの良さも影響しているかもしれません。それでも、共通の話題があれば、誰もが障害という意識を越えて、自然と心の距離を縮められると実感しています。

 

「お手伝いしましょうか?」という声かけは、相手を思ってこその言葉ですが、きっと声をかける側も緊張されることもあるのではないでしょうか?

 

「どう接するのが正解?」なんて、きっと答えは10人いれば10通り違うはずです。だからこそ、特別な配慮や勇気を振り絞るより、ちょっとした共通点や、気軽な声かけが、思いのほか自然なつながりを生むことがあるかもしれませんね。

 

私の体験談でしたが、どこか共感していただける部分があればうれしいです。これからも、こうした小さな気づきを大切にしていきたいです。

 

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